弓道には大きくわけて、2つの流派があります。
いわゆる「武射系」の流れをくむものと、「礼射系」の流れをくむものの2つです。
武射系では日置流、礼射系では小笠原流が有名です。
ただ現在では、特にどこかの流派に入門している、という弓道人は少なく
そのほとんどは、全日本弓道連盟に準じて引いている、
というのが実際のところだと思います。
自分も例にもれず、特にどこかの流派に入門しているわけではないので
それぞれの流派のことを、よく知らないのにあれやこれやと説明することはできませんが、
弓道って何なん?何なん??という方のために、
さらーっと、あくまでもサラ〜っと(^-^;)、その違いを説明するならば・・
武射系は、弓矢を武器として使っていた時代の、実践的な射法を色濃く残している流派、
礼射系は武器としてよりも、礼節や精神的な部分を重視して研究されてきた流派
といえるのではないでしょうか。
武射系と礼射系では、引き方で「斜面打起こし」と「正面打起こし」に分けることもできます。
よく言われるのが武射系には”斜面”が多く、礼射系には”正面”が多いということ。
ただこれは一概には言えず、日置流から派生した本多流は、
武射系ですが正面に打ち起こします。
流派によって違う点は、引き方そのもの以外にもたくさんありますが、
どれが良い、悪い、どれが中りやすい、ということもないと思います。
いずれにせよ、現代日本の弓道において、礼を無視した弓道というのは
有り得ないと思うので、流派うんぬんの前に、まずは基本に忠実に、
礼を欠くことなく、精進していくのがよいのだと、そう思うのでございますよ。うんうん。
弓道人なら誰でも知ってる”礼記−射義−”から抜粋すれば
『射は仁の道なり。射は正しきを己に求む。己正しくして而して後発す。
発して中らざるときは、則ち己に勝つ者を怨みず。反ってこれを己に求むるのみ』
なのよ。うんうん。
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